TW3・マルグリート(c14146)のキャラblogです
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弟に会うのがとても怖い。
部屋を訪ねてこられるのが一番怖い。
部屋を訪ねてこられるのが一番怖い。
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一座に拾われる前やその直後のことは、ほとんど覚えていない。
けれど拾われた日のことだけは、とてもよく覚えてる。
あの日はとても寒い日で、雪が積もっていた。
ボロ布のような服で、しかも裸足。
足の裏から熱を根こそぎ奪われる為、立つことすらままならない。
少しでも寒さをしのぐ為に、皆で団子のように固まっていた。
運が、良かったんだと思う。
皆が『人』でなくなって、私ももう少しでそうなるところだったんだから。
一人、一人、また一人と返事をしなくなっていった。
最後に残ったのは私だけ。
でも、すぐに皆と同じになる。
そう思ってた。
そしたら、大人達の声が聞こえた。
私たちに声をかけているようだった。
気のせいだと思った。
ここの大人達が、私たちに声をかけるはずなんてなかったから。
大人が私の顔を覗き込まれ、ようやく気のせいじゃないと分かった。
首元に手を当てられて、そのまま抱き上げられた。
一体何が起きてるのか、さっぱり分からなかった。
「この子は生きてる!」
私を抱き上げた大人が叫んだ。
皆を見ていた、他の大人達がわらわらと周りに集まってくる。
彼らは口々に「よかった」と言った。
訳が分からなかったし、意識は朦朧としていたけれど
自分はまだ生きれるんだということは、はっきり分かった。
そして。
皆とは、もう、一緒にはいれないんだということも。
けれど拾われた日のことだけは、とてもよく覚えてる。
あの日はとても寒い日で、雪が積もっていた。
ボロ布のような服で、しかも裸足。
足の裏から熱を根こそぎ奪われる為、立つことすらままならない。
少しでも寒さをしのぐ為に、皆で団子のように固まっていた。
運が、良かったんだと思う。
皆が『人』でなくなって、私ももう少しでそうなるところだったんだから。
一人、一人、また一人と返事をしなくなっていった。
最後に残ったのは私だけ。
でも、すぐに皆と同じになる。
そう思ってた。
そしたら、大人達の声が聞こえた。
私たちに声をかけているようだった。
気のせいだと思った。
ここの大人達が、私たちに声をかけるはずなんてなかったから。
大人が私の顔を覗き込まれ、ようやく気のせいじゃないと分かった。
首元に手を当てられて、そのまま抱き上げられた。
一体何が起きてるのか、さっぱり分からなかった。
「この子は生きてる!」
私を抱き上げた大人が叫んだ。
皆を見ていた、他の大人達がわらわらと周りに集まってくる。
彼らは口々に「よかった」と言った。
訳が分からなかったし、意識は朦朧としていたけれど
自分はまだ生きれるんだということは、はっきり分かった。
そして。
皆とは、もう、一緒にはいれないんだということも。
おとーとのクラース(c13158)と、付き添いのルッツ(c01102)と参加。
水着着用。
底がよく見えないって怖いわねぇ(私は平気だけども)
ねぇ、ルッツ、クラース?
え、すごい笑顔だって?気のせいよ、気のせい。
じゃあ、押すわね、え、嘘よ、ほんとほんと、冗談よ。
ルッツ、私が信じられないというのかしら。
で、いつ飛び込むの?
物理的に背中は押さないのが私の優しさ。
二人が飛び降りようとするタイミングで
いきなり真後ろまで移動してあげれば、いい感じに勘違いしてくれそうよね。
二人が落ちたら、私も追いかけますか。
星空に飛び込むんだもの、目を閉じたら損よね。
水着着用。
底がよく見えないって怖いわねぇ(私は平気だけども)
ねぇ、ルッツ、クラース?
え、すごい笑顔だって?気のせいよ、気のせい。
じゃあ、押すわね、え、嘘よ、ほんとほんと、冗談よ。
ルッツ、私が信じられないというのかしら。
で、いつ飛び込むの?
物理的に背中は押さないのが私の優しさ。
二人が飛び降りようとするタイミングで
いきなり真後ろまで移動してあげれば、いい感じに勘違いしてくれそうよね。
二人が落ちたら、私も追いかけますか。
星空に飛び込むんだもの、目を閉じたら損よね。
並みの男なら軽く抱えあげれるくらいには、鍛えてある。
とはいえ、自分より一回りほど大きい男に肩を貸すのは難しい。
少しずつ重くなっていく体に対し、こちらは背筋を伸ばしておかないと上手く進めないから。
短かい様で長かった、その部屋までの道のり。
約束の、扉の前。
「ほら。ここからは自分で……。」
言いかけて、ふと横を向けば、先ほどよりも近い所にある顔。
閉じられている目に、ほんの少し腹が立つ。
「ちょっと。そろそろ冗談は止めなさい。」
貸している肩を揺すると、さらりと銀の髪が一筋、零れ落ちた。
けれど返事は無し。
寝入ってしまっているようだ。
―『女性を前に見栄を張れるくらいの余力は残ってる』なんて言ってたのはどこのどいつよ。-
たかだか数十歩の短い距離。
それだけの距離なのに、今まで見たことが無い、無防備な寝顔を晒すだなんて。
しかも、人を散々かき回しておいて、だ。
溜息を一つ零し、扉を開く。
結局、寝所まで連れて行くことになってしまった。
「ホント、駄目な大人よねぇ……。」
そう呟いた自分の唇が、笑みの形になっていることが、ほんの少しだけ不本意。
とはいえ、自分より一回りほど大きい男に肩を貸すのは難しい。
少しずつ重くなっていく体に対し、こちらは背筋を伸ばしておかないと上手く進めないから。
短かい様で長かった、その部屋までの道のり。
約束の、扉の前。
「ほら。ここからは自分で……。」
言いかけて、ふと横を向けば、先ほどよりも近い所にある顔。
閉じられている目に、ほんの少し腹が立つ。
「ちょっと。そろそろ冗談は止めなさい。」
貸している肩を揺すると、さらりと銀の髪が一筋、零れ落ちた。
けれど返事は無し。
寝入ってしまっているようだ。
―『女性を前に見栄を張れるくらいの余力は残ってる』なんて言ってたのはどこのどいつよ。-
たかだか数十歩の短い距離。
それだけの距離なのに、今まで見たことが無い、無防備な寝顔を晒すだなんて。
しかも、人を散々かき回しておいて、だ。
溜息を一つ零し、扉を開く。
結局、寝所まで連れて行くことになってしまった。
「ホント、駄目な大人よねぇ……。」
そう呟いた自分の唇が、笑みの形になっていることが、ほんの少しだけ不本意。
「……寒。」
多層都市の中で、どれだけ空に近い場所でも、やはり冬は冬。
暖かな日差しと言っても、冬の寒さをほんの少し和らげる程度にすぎない。
高層の屋根の上は風も強い。
元より薄い着衣では寒気を凌げない。
先程より摂取している酒が、どうにか体を温めてくれているが。
けれど、寒さを凌ぐ為に自室に戻る気はなかった。
酒場に行く気にも無かった。
僅かでも、知った顔がいる可能性のある所には行きたくなかったのだ。
今は、いつもと同じようにいれる自信が、ない。
「我ながら、厄介な性格よね。」
いつからだろうか。
人前で泣かなくなったのは。
物心ついた頃には、既にそうなっていた気がする。
年下の子供達が多くいる中で、年長の自分が泣く訳にはいかなかったからだ。
どうしても泣きたい時は、皆が寝静まった頃に頭まで布団を被って泣いたものだ。
10を超える頃には、それすらもしなくなった。
今だってそうだ。
泣かない為に、酒に逃げてる。
「……寒。」
泣かない為に、誰にも見つからない場所で一人酒。
多層都市の中で、どれだけ空に近い場所でも、やはり冬は冬。
暖かな日差しと言っても、冬の寒さをほんの少し和らげる程度にすぎない。
高層の屋根の上は風も強い。
元より薄い着衣では寒気を凌げない。
先程より摂取している酒が、どうにか体を温めてくれているが。
けれど、寒さを凌ぐ為に自室に戻る気はなかった。
酒場に行く気にも無かった。
僅かでも、知った顔がいる可能性のある所には行きたくなかったのだ。
今は、いつもと同じようにいれる自信が、ない。
「我ながら、厄介な性格よね。」
いつからだろうか。
人前で泣かなくなったのは。
物心ついた頃には、既にそうなっていた気がする。
年下の子供達が多くいる中で、年長の自分が泣く訳にはいかなかったからだ。
どうしても泣きたい時は、皆が寝静まった頃に頭まで布団を被って泣いたものだ。
10を超える頃には、それすらもしなくなった。
今だってそうだ。
泣かない為に、酒に逃げてる。
「……寒。」
泣かない為に、誰にも見つからない場所で一人酒。
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