TW3・マルグリート(c14146)のキャラblogです
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並みの男なら軽く抱えあげれるくらいには、鍛えてある。
とはいえ、自分より一回りほど大きい男に肩を貸すのは難しい。
少しずつ重くなっていく体に対し、こちらは背筋を伸ばしておかないと上手く進めないから。
短かい様で長かった、その部屋までの道のり。
約束の、扉の前。
「ほら。ここからは自分で……。」
言いかけて、ふと横を向けば、先ほどよりも近い所にある顔。
閉じられている目に、ほんの少し腹が立つ。
「ちょっと。そろそろ冗談は止めなさい。」
貸している肩を揺すると、さらりと銀の髪が一筋、零れ落ちた。
けれど返事は無し。
寝入ってしまっているようだ。
―『女性を前に見栄を張れるくらいの余力は残ってる』なんて言ってたのはどこのどいつよ。-
たかだか数十歩の短い距離。
それだけの距離なのに、今まで見たことが無い、無防備な寝顔を晒すだなんて。
しかも、人を散々かき回しておいて、だ。
溜息を一つ零し、扉を開く。
結局、寝所まで連れて行くことになってしまった。
「ホント、駄目な大人よねぇ……。」
そう呟いた自分の唇が、笑みの形になっていることが、ほんの少しだけ不本意。
とはいえ、自分より一回りほど大きい男に肩を貸すのは難しい。
少しずつ重くなっていく体に対し、こちらは背筋を伸ばしておかないと上手く進めないから。
短かい様で長かった、その部屋までの道のり。
約束の、扉の前。
「ほら。ここからは自分で……。」
言いかけて、ふと横を向けば、先ほどよりも近い所にある顔。
閉じられている目に、ほんの少し腹が立つ。
「ちょっと。そろそろ冗談は止めなさい。」
貸している肩を揺すると、さらりと銀の髪が一筋、零れ落ちた。
けれど返事は無し。
寝入ってしまっているようだ。
―『女性を前に見栄を張れるくらいの余力は残ってる』なんて言ってたのはどこのどいつよ。-
たかだか数十歩の短い距離。
それだけの距離なのに、今まで見たことが無い、無防備な寝顔を晒すだなんて。
しかも、人を散々かき回しておいて、だ。
溜息を一つ零し、扉を開く。
結局、寝所まで連れて行くことになってしまった。
「ホント、駄目な大人よねぇ……。」
そう呟いた自分の唇が、笑みの形になっていることが、ほんの少しだけ不本意。
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